第14回泌尿器細胞診(別府)カンファレンスの学術集会長を務めさせていただきます。今回のメインテーマは、「上部尿路」としました。本会も14回となりますが，「上部尿路」はこれまであまり取り上げられておりませんでした。上部尿路ゆえの細胞の見方，あるいは背景となる臨床的・病理学的な状況を勉強したいと思っております。さらに，現在進行中の「尿細胞診の報告様式」も前回に続き取り上げるつもりです。この報告様式標準化の作業過程で，観察者間の再現性に関心が高まってきました。診断基準の標準化とともに，同一標本（細胞）を関係者で鏡検し，意志の統一を図ることも重要と考えます。標準化報告様式の策定後はそれに基づいた診断基準を広める必要があります。そのためには若手にも参加いただいて尿細胞診の底上げを図り，全国規模で診断の標準化を進める基礎としたいと思っております。

今回の会場は、伊勢神宮に近い、かぐらばリゾ－トにしました。二日目に早朝参拝を企画しておりますし，カンファレンス後に参拝も可能です。宿には温泉もありますので，それもお楽しみ頂きたいと考えております。泌尿器科領域の細胞診にご興味をお持ちの臨床検査技師、細胞検査士、細胞診専門医、泌尿器科医の皆様のご参加・発表をお待ちしております。