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第15回 スライドカンファレンス症例

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症例1

出題:弘前大学医学部附属病院病理部 刀稱 亀代志

症例:80歳代・女性

検査材料:自然尿

標本作製:LBC(Thin prep)

現病歴・臨床経過

約11年前と約4年前に膀胱癌にてTUR-BT施行。組織診断はいずれもUrothelial carcinoma, G2, INFa, pT1であった.以後,経過観察をしていたが,約3年前に膀胱鏡にて内尿道口に乳頭状腫瘍が指摘され生検施行。同日に自然尿細胞診も施行した。

検体1 検体1 検体1 検体1 検体1 検体1
選択肢
  • 正常または良性
  • 異型細胞(鑑別困難)
  • 悪性疑い
  • 悪性
  1. 反応性異型尿路上皮細胞
  2. 尿路上皮以外の良性細胞
  3. 小細胞癌
  4. 尿路上皮癌
  5. 腺癌

症例2

出題:秋田大学医学部附属病院病理部 伊藤 智

症例:70歳代 男性

検査材料:右分腎尿

標本作製:LBC(Sure Path)

現病歴・臨床経過

糖尿病治療中、尿潜血陽性で細胞診施行。尿細管上皮細胞とDecoy cellの出現を認め、ウィルス感染を第一に疑い、陰性(所見あり)と報告した。3年後、間欠的肉眼的血尿が出現し、尿細胞診(自然尿)を3回施行した。しかし、多くの破砕赤血球を背景に少数のDecoy cell が見られるものの、悪性細胞は認められず、陰性(所見あり)と報告した。その後のCT検査で右腎杯に血腫か腫瘍か鑑別困難な腫瘤性病変を認め、精査を目的に右の分腎尿が採取された。

症例2 症例2 症例2 症例2 症例2 症例2
選択肢
  • 不適正 Inadequate (Inadequate)
  • 陰性 Negative for malignancy (Negative)
  • 異型細胞 Atypical cells (Atypical)
  • 悪性疑い Suspicious for malignancy (Suspicious)
  • 悪性 Malignant (Malignant)
※悪性疑い、または悪性を選択した方は推定病変(組織型)も記載してください。

症例3

出題:JCHO仙台病院  我妻 登志子

症例:70歳代 男性

検査材料:自然尿

標本作製:LBC(Sure Path)

現病歴

他院にてPSA値高値のため前立腺生検3回するもNo malignancy。
その後血尿のため受診し、精査にて浸潤性尿路上皮癌(pT2)の診断、TUR-BtおよびBCG膀注。
その後の化学療法のため当院紹介受診した。化学療法後の経過で尿細胞診class23のため膀胱生検およびTUR-Bt施行したが、No malignancy。
今回は、その後の尿細胞診を呈示。

症例3 症例3 症例3 症例3 症例3 症例3
細胞判定および推定される細胞を選択ください
  • 低異型度尿路上皮癌
  • 高異型度尿路上皮癌
  • 腺癌(前立腺)
  • 小細胞癌
  • 悪性リンパ腫

症例4

出題:和歌山県立医科大学人体病教室 松﨑 生笛

症例:70歳代、女性

検体:自然尿

標本作製:サイトスピン

主訴:血尿

症例4 症例4 症例4 症例4 症例4
選択肢
  • 反応性異型尿路上皮細胞
  • 尿細管上皮細胞
  • 低異型度尿路上皮癌
  • 高異型度尿路上皮癌
  • 腺癌

症例5

出題:公立西知多総合病院 臨床検査科 今井 律子

症例:70代、男性

検体:自然尿

標本作製:沈渣すり合わせ

既往歴

H14年膀胱結石および尿路上皮癌にて結石破砕術、TUR‐Bt施行し、低異型度尿路上皮癌(TCC G1)と診断され、以後経過観察。

現病歴

H25年12月、水腎症にて受診し、CT、造影CTで右尿管壁肥厚を認めた。
自然尿細胞診、右尿管カテーテル尿細胞診施行。

症例5 症例5 症例5 症例5 症例5 症例5
選択肢
  • 尿路上皮癌(低異型度)
  • 尿路上皮癌(高異型度)
  • 扁平上皮癌
  • 小細胞癌+尿路上皮癌
  • その他の悪性腫瘍

症例6

出題:PCL盛岡病理・細胞診センター 工藤 里美

症例:80歳代 女性

検査材料:自排尿

標本作製:2回遠心法(サコマノ液処理)

主訴:血尿

症例6 症例6 症例6 症例6 症例6 症例6
選択肢
  • 正常または良性
  • 良悪鑑別困難
  • 悪性疑い
  • 悪性
推定病変または組織型を記載してください。

症例7

出題:山形大学医学部附属病院 病理部 志田 愛実

症例:80才代 男性

検査材料:自然尿

標本作製:遠心後沈渣すり合わせ

臨床経過・現病歴

肉眼的血尿と頻尿を主訴に前医受診。
CT・膀胱鏡にて膀胱腫瘍及びリンパ節転移疑いで当院紹介。術前尿細胞診。

症例7 症例7 症例7 症例7 症例7 症例7
選択肢
  • ウイルス感染細胞
  • 良性尿路上皮細胞
  • 高異型度尿路上皮癌
  • 低異型度尿路上皮癌
  • 腺癌

症例8

出題:湯浅報恩会寿泉堂綜合病院 平山 貴博

症例:80代 男性

検査材料:自然尿

標本作製:遠心後沈渣、引きガラス法

主訴:血尿

既往歴:膀胱腫瘍、前立腺癌

症例8 症例8 症例8 症例8 症例8 症例8
選択肢
  • 反応性異型尿路上皮細胞
  • 低異型度尿路上皮癌
  • 高異型度尿路上皮癌
  • 前立腺癌
  • 尿膜管癌

症例9

出題:済生会横浜市南部病院 病理部 山口 輝子

症例:50才代 女性

検査材料:自然尿

標本作製:沈渣すり合わせ

主訴:血尿

症例9 症例9 症例9 症例9 症例9 症例9
選択肢
  • 反応性異型細胞
  • 尿路上皮内癌
  • 高異型度非浸潤性乳頭状尿路上皮癌
  • 腺癌
  • 淡明細胞型腎細胞癌(G1)

症例10

出題:岩国医療センター 佐藤 正和

症例10

症例:60歳代 女性

検査材料:自然尿

標本作製:LBC(Sure Path)Cyto Rich Red処理

既往歴

左下腹部痛、肉眼的血尿はなし、エコー検査で膀胱腫瘍を指摘

膀胱鏡所見

左尿管口手前に2.5cm大の有茎性乳頭状腫瘍

CT

上部尿路は問題なし、腎結石あり
上記の膀胱腫瘍摘出術が施行され、 非浸潤性乳頭状尿路上皮癌、高異型度と診断された。検体はTUR-BT1ヶ月後の経過観察のための尿細胞診。

症例10 症例10 症例10 症例10 症例10 症例10
選択肢
  • 反応性尿細管上皮細胞
  • ウイルス感染細胞
  • 反応性尿路上皮細胞
  • 尿路上皮癌(上皮内癌を含む)
  • 腺癌

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