症例番号1
出題者:JCHO埼玉メディカルセンター 鶴岡 慎悟
回答者:公立西知多総合病院 服部 聡
70歳代、男性
検査材料:自然尿
標本作製:2回遠心法、オーストメアでSurePathガラスへ塗沫
臨床情報:膀胱癌術後(8年前にUC, pTa, G2>G1)のFollow中。
膀胱鏡で再発所見あり
解答選択肢
推定病変選択肢
※具体的な推定病変(1,2,5を選択された方)
症例番号2
出題者:北海道がんセンター 松谷 加奈子
回答者:長岡中央綜合病院 登坂 友香
60歳代、男性
検査材料:自排尿
標本作製:LBC (BD Cytorich 法)
主訴:血尿
臨床情報:1.転移性骨腫瘍 2.原発性肺癌疑い(左下葉に腫瘤) 3.前立腺癌(4年前)既往あり で当院紹介された。第3腰椎穿刺が行われ、細胞診:低分化腺癌、組織診:腺癌 肺腺癌の転移としても矛盾しない との診断であった。肺腺癌として治療(PDL-1阻害剤)が行われ、血尿・蛋白尿で泌尿器科受診(当院初診1か月後) 膀胱炎疑いの診断であった。
泌尿器科受診時の自排尿細胞診
解答選択肢
推定病変選択肢
※具体的な推定病変(1,2,5を選択された方)
症例番号3
出題者:新潟県立がんセンター 弦巻 順子
回答者:福山医療センター 村本 将太
70歳代、男性
検査材料:自然尿
標本作製:自家製固定液(50%アルコール主体)で半固定後オートスメアにて塗抹。風乾し、95%アルコール再固定
主訴:食欲不振 倦怠感 腹部不快感
臨床情報:エコーにて右水腎症、前立腺腫大、膀胱右側に腫瘤あり。
血液検査:PSA 2.40 ng/ml、NSE 22.3 ng/ml、s-IL-2R 744 U/ml
解答選択肢
推定病変選択肢
※具体的な推定病変(1,2,5を選択された方)
症例番号4
出題者:済生会新潟第二病院 遠藤 浩之
回答者:山口大学 池本 健三
50歳代、男性
検査材料:自然尿
標本作製:サコマノ
臨床情報:尿閉にて経過観察中膀胱内に浮遊物あり。
尿細胞診を施行
解答選択肢
推定病変選択肢
※具体的な推定病変(1,2,5を選択された方)
症例番号5
出題者:SRL福岡ラボラトリー 池本 理恵
回答者:新潟県立がんセンター 小林 由美子
80歳代、女性
検査材料:カテーテル尿左下*(2018年6月細胞診)
標本作製:LBC法(ThinPrep)
臨床情報:BT TUR後定期検診
2016年 |
3月 |
生検 UC, G3, pTis → BCG治療 |
|
7月 |
肉芽腫性膀胱炎 |
2017年 |
8月 |
細胞診自然尿 Class Ⅳ(悪性疑い)→ BCG治療 |
2018年 |
4月 |
細胞診自然尿 Class Ⅲb(悪性疑い) |
|
6月 |
生検 Nephrogenic adenoma&Dysplasia 細胞診 カテーテル尿 左下* Class Ⅳ(HGUC 悪性疑い)、左上、右下、右上 Class Ⅰ(陰性) |
|
12月 |
細胞診 自然尿 Class Ⅱ~Ⅲa |
解答選択肢
選択肢
※具体的な推定病変(1,2,5を選択された方)
症例番号6
出題者:西条中央病院 佐伯 勇輔
回答者:関西医科大学 岡本 久
40歳代、男性
検査材料:自然尿
標本作製:BDシュアパスTM (サイトリッチTMレッド保存液)
臨床情報:痛風で治療中。健診の尿沈渣でN/C比大上皮あり、血尿なし。腎機能異常なし。
解答選択肢
推定病変選択肢
※具体的な推定病変(2,5を選択された方)
症例番号7
出題者:大阪労災病院 谷口 一磨
回答者:日本海総合病院 菅野 泰正
60歳代、女性
検査材料:腎盂尿
標本作製:引きガラス法、すりあわせ法
主訴:無症候性肉眼的血尿
臨床情報:血尿にて当院泌尿器科紹介。膀胱鏡で明らかな腫瘍性病変は認めなかったが、念のためCT施行。CTにて左腎中部腹側に7cm大の腫瘤を指摘され、左腎盂尿が提出された。
解答選択肢
推定病変選択肢
症例番号8
出題者:市立伊勢総合病院 増岡 昭典
回答者:新潟県立中央病院 柳原 優香
70歳代、男性
検査材料:自然尿
標本作製:引きガラス法、パパニコロウ染色
主訴:血膿尿
臨床情報:10年前膀胱癌手術(詳細不明)
数年前直腸癌手術+ストマ造設(詳細不明)
近医にて直腸癌術後及び排尿困難のため経過観察中、自己導尿導入目的に当院泌尿器科受診。血膿尿を認め尿細胞診検査施行
解答選択肢
推定病変選択肢
※具体的な推定病変(1,2,5を選択された方)
症例番号9
出題者:魚沼基幹病院 阿部 美香
回答者:東邦大学医療センター大森病院 野村 恵利
80歳代、男性
検査材料:膀胱洗浄液
標本作製:2%PEG加50%エタノール固定後、オートスメア
臨床情報:残尿感、頻尿、腹痛にて他院受診、前立腺肥大による左水腎水尿管症との診断。その後下腹部違和感、腹痛強くなり当院泌尿器科に紹介。
膀胱洗浄、膀胱生検及び、経会陰的前立腺針生検術施行
解答選択肢
推定病変選択肢
※具体的な推定病変(1,2,5を選択された方)
症例番号10
出題者:富山市民病院 長谷川 陽子
回答者:済生会三条病院 阿部 真美
50歳代、男性
検査材料:自然排泄尿
標本作製:液状化検体細胞診(Cellprep)
主訴:原発不明癌
既往歴:小児麻痺、潰瘍性大腸炎
現病歴:腰椎圧迫骨折及び不明熱の精査目的で当院に紹介。精査目的に施行された骨髄生検で骨髄癌腫症を呈する転移性癌の病理診断。一部にICLを認めるもd-PAS陽性粘液はほとんど認めず、組織型及び原発巣の推定は困難。尚、1年前に他院で胃癌の手術を施行され、化学療法を受けていた。入院時の造影CTでは尿路系に明らかな病変はないが、原発巣として前立腺等も鑑別に挙げられた。
泌尿器科へコンサルトされ尿細胞診(自然排泄尿)を施行
解答選択肢
推定病変選択肢
症例番号11
出題者:滋賀医科大学 山口 大
回答者:江東微生物研究所新潟分室 高柳 量至
70歳代、女性
検査材料:自然尿
標本作製:すり合わせ、スプレー固定
主訴:頻尿、排尿困難感、残尿感
臨床情報:A病院にてX年 左尿管癌に対し腎尿管全摘術→ UC, G2, pT2N0M0
X+6年, X+7年 TUR-BT→ UC, G2, pTa
X+8年 膀胱鏡で膀胱頚部に腫瘍性病変あり。尿細胞診はclassⅢb
TUR-BT→ UC, G3, pTa
その後、B病院でBCG治療を2クール施行。
CT上右尿管下端に尿管癌を認め膀胱全摘+皮膚瘻の方針で当科紹介。
X+10年/10/16→ 細胞診施行
解答選択肢
推定病変選択肢
※具体的な推定病変(1,2,5を選択された方)
症例番号12
出題者:岐阜大学 宮崎 龍彦
回答者:新潟市民病院 東條 春菜
70歳代、男性
検査材料:自排尿
標本作製:サイトロップ混合固定
主訴:肉眼的血尿
臨床情報:X年7月、肉眼的血尿を主訴に近医受診。既往歴に高血圧、および1年前にS状結腸癌の切除歴あり。S状結腸癌はpT4b (SI)(後腹膜)で、tub2>papの組織像を示し、リンパ節転移、遠隔転移はなかった。近医でUSを施行したところ膀胱前壁に石灰化を伴う腫瘤影を認めた。当院泌尿器科を受診し、自排尿の尿細胞診が施行された。
解答選択肢
推定病変選択肢
※具体的な推定病変(1,2,5を選択された方)
症例番号13
出題者:新潟大学 高橋 加奈絵
回答者:神戸大学 塚本 龍子
60歳代、女性
検査材料:自然尿
標本作製:LBC(Sure Path 法)
臨床情報:尿道腫瘍疑いで、尿細胞診が提出された。
解答選択肢
推定病変選択肢
※具体的な推定病変(1,2,5を選択された方)