症例番号1
出題者:名古屋掖済会病院病理診断科 大池 里枝
回答者:弘前大学医学部付属病院病理部 川村 麻緒
60代、女性
検査材料:自然尿
標本作製:フィルター法、パパニコロウ染色、対物100倍
臨床情報:腹部周辺の痛みにて近医を受診、CT・エコー検査が行われ、子宮頚癌を指摘され当院産婦人科受診。膀胱へ浸潤を確認するため泌尿器科で受診し、自然尿細胞診が行われた。
解答選択肢
推定病変選択肢
症例番号2
出題者:住友病院 岡本 秀雄
回答者:米子医療センター病理検査室 小早川 奬
50代、男性
検査材料:自然尿
標本作製:二重遠心法
臨床情報:既往歴は特になし。主訴は肉眼的血尿。
半年くらい前から肉眼的血尿あるも放置。3日くらい前から再び症状が出現し増悪するため救急要請し当院救急センターに搬送された。救急外来の腹部エコーにて膀胱内血腫を確認したため膀胱洗浄し帰宅。3日後、当院泌尿器科受診。
解答選択肢
推定病変選択肢
症例番号3
出題者:JCHO 船橋中央病院検査部病理室 横野 秀樹
回答者:和白病院 山田 博
70代、男性
検査材料:自然尿
標本作製:直接塗沫(すり合わせ)法、LBC(Sure Path)法
臨床情報:健診にてPSA高値を指摘されて当院受診。前立腺生検を行ったが、悪性所見はなかった。その2年後に肉眼的血尿のため再度受診した際に尿細胞診を施行した。この時のPSAは6.5ng/mlであった。
解答選択肢
推定病変選択肢
症例番号4
出題者:川崎医科大学総合医療センター病理部 成富 真理
回答者:刈谷富田総合病院病理検査 林 直樹
70代、男性
検査材料:自然尿
標本作製:LBC法(BD Sure Path)
臨床情報:8年前、前立腺癌全摘手術施行。以後、ホルモン治療でfollow中。生来、左精巣萎縮。血尿を認めたため受診。膀胱鏡にて、膀胱後壁に巨大な非乳頭状広基性腫瘍がみられ、TURおよび除精巣術を施行した。
解答選択肢
推定病変選択肢
※具体的な推定病変(2,3,4,5を選択された方)
症例番号5
出題者:岩手県立中央病院 高橋 一博
回答者:東京女子医科大学病院中央検査部病理検査室 清水 絢子
60代、男性
検査材料:膀胱洗浄液
標本作製:
臨床情報: |
平成28年 |
10月 |
肉眼的血尿を認め前医受診→UC, low grade |
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平成29年 |
2月 |
Papillary urothelial carcinoma. high grade |
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平成29年 |
11月 |
頚部と後壁に乳頭状腫瘍の再発を認めた→UC, low grade |
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平成30年 |
2月 |
当院にてTUR-Bt 7個→No evidence of malignancy |
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令和元年 |
9月 |
follow-upの為、膀胱洗浄液提出 |
解答選択肢
選択肢
症例番号6
出題者:JCHO 埼玉メディカルセンター 鈴木 隆
回答者:京都市立病院臨床検査技術科 野田 みゆき
60代、男性
検査材料:自然尿
標本作製:沈渣-オートスメア
臨床情報:血尿
解答選択肢
推定病変選択肢
症例番号7
出題者:金沢大学病院病院病理部 玉野 裕子
回答者:栃木県立がんセンター検査技術科 中野 公子
70代、男性
検査材料:膀胱洗浄液
標本作製:引きガラス法
臨床情報:肉眼的血尿
3年前に前立腺癌に対してホルモン療法後、前立腺全摘出術が施行された。1年前に局所再発を認め、放射線療法を施行。放射線療法中に肉眼的血尿を認めた。
解答選択肢
推定病変選択肢
症例番号8
出題者:神戸大学医学部付属病院 須广 佑介
回答者:JA福島厚生連白河厚生総合病院 櫛田 さおり
80代、男性
検査材料:左腎盂カテーテル尿
標本作製:オートスメア法、パパニコロウ染色
臨床情報:左腎盂癌疑い。
悪性所見の有無についての精査目的でRPを施行し左腎盂尿を採取。
解答選択肢
推定病変選択肢
※具体的な推定病変(5を選択された方)
症例番号9
出題者:長崎大学 林 洋子
回答者:富山中央病院 矢沼 莉奈
80代、男性
検査材料:自然尿
標本作製:(LBC SurePath)
臨床情報:13年前より前立腺肥大にて治療中。血尿の為精査を行った。
解答選択肢
推定病変選択肢
※具体的な推定病変(5を選択された方)
症例番号10
出題者:(株)SRL福岡ラボラトリー 倉永 博之
回答者:成田赤十字病院 三谷 智恵子
80代、男性
検査材料:自然尿
標本作製:ThinPrep法
臨床情報:血尿、排尿障害 |
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2017年 |
5月 |
尿勢不良、頻尿、血尿にて来院 |
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2018年 |
3月 |
PSA10.0、細胞診Ⅲb~Ⅳ、CS膀胱腫瘍、CT右尿管肥厚 |
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6月 |
TURBt、ADC、G3、pT1、ly0、v0 細胞診左右分腎尿もClass Ⅴ |
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9月 |
RE TURBt Invasive urothelial carcinoma UC、G3、pTis >pT1、ly0、v0 細胞診 左右分腎尿 陰性 |
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10月 |
BCG膀注 |
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12月 |
細胞診 自然尿Ⅲb |
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2019年 |
4月 |
細胞診 自然尿Ⅲb~Ⅳ |
解答選択肢
推定病変選択肢
症例番号11
出題者:大和高田市立病院臨床技術科 南 加奈子
回答者:製鉄八幡記念病院 濱崎 有実慧
60代、男性
検査材料:自然尿
標本作製:引きガラス法、LBC法(SurePath法)
臨床情報:無症候性肉眼的血尿があり、時間外受診。USにて右腎結石、膀胱左側の壁肥厚指摘。畜尿不足のため評価不明。
解答選択肢
推定病変選択肢
※具体的な推定病変(2を選択された方)
症例番号12
出題者:秋田大学附属病院病理部 伊藤 智
回答者:和歌山県立医科大学病院病理部 木下 勇
80代、男性
検査材料:自然尿
標本作製:CytoLyt液で処理した後、BD SurePath法で作製
臨床情報:前医CTで左壁肥厚を指摘され当院紹介受診
前立腺肥大、前立腺炎の既往あり
解答選択肢
推定病変選択肢
※具体的な推定病変(5を選択された方)