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第13回 スライドカンファレンス症例

※終了しました。

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症例1

年齢:60歳代男性

検体:1.膀胱洗浄尿 2.自然尿

病歴

  • 4年前に直腸癌にて手術、術後化学療法。その後経過観察
  • 2年前に近傍リンパ節転移を指摘し放射線療法を施行
  • 1年前に再度の再発を指摘、小腸閉塞と尿管狭窄による水腎症の出現。対処治療として回腸-横行結腸バイパス術を施行。その後、化学療法にて経過観察となる。
  • 半年前より直腸癌の膀胱への再発と浸潤が疑われ膀胱鏡を施行。膀胱鏡では、隆起を伴う粘膜の発赤を認め尿細胞診を施行。
  • 検体1は膀胱鏡時の洗浄尿で2はその後経過観察中の1ヶ月後の自然尿検体である。
検体1
検体1 検体1 検体1 検体1 検体1
判定と推定病変
  • 陰性/良性細胞
  • 良悪性鑑別困難
  • 悪性疑い
  • 悪性
  1. 反応性尿細管上皮
  2. BKV感染細胞
  3. 尿路上皮癌
  4. 直腸癌の浸潤
  5. BKV感染細胞と尿路上皮癌
  6. BKV感染細胞と直腸癌
検体2
検体2 検体2 検体2 検体2 検体2 検体2 検体2
判定と推定病変
  • 陰性/良性細胞
  • 良悪性鑑別困難
  • 悪性疑い
  • 悪性
  1. 反応性尿細管上皮
  2. BKV感染細胞
  3. 尿路上皮癌
  4. 直腸癌の浸潤
  5. BKV感染細胞と尿路上皮癌
  6. BKV感染細胞と直腸癌
検体1と検体2それぞれについて判断してください。

症例2

年齢:70歳代 男性

主訴:血尿

病歴:右腎は17歳で腎結核のため、摘出。

検体:自然尿

症例2 症例2
判定と推定病変
  • 陰性/良性細胞
  • 良悪性鑑別困難
  • 悪性疑い
  • 悪性
  1. 良性尿路上皮の集塊
  2. 低異型度尿路上皮癌
  3. 高異型度尿路上皮癌
  4. 尿細管上皮の集塊
  5. その他

症例3

年齢:80歳代、女性

主訴:強い血尿

臨床所見:膀胱タンポナーデをみとめ、慢性膀胱炎もしくは悪性を疑い尿細胞診施行
提出された膀胱カテーテル尿は血塊を含む強い血尿検体

症例3 症例3 症例3 症例3
判定と推定病変
  • 陰性/良性細胞
  • 良悪性鑑別困難
  • 悪性疑い
  • 悪性
  1. 出血性膀胱炎(良性異型細胞)
  2. ヘルペス感染
  3. 低異型度尿路上皮癌
  4. 浸潤性尿路上皮癌
  5. 浸潤性尿路上皮癌+ヘルペス感染

症例4

年齢:80歳代、男性
※表記ミスがあり、「女性」となっておりました。(2014/01/29修正)

材料:自然尿

処理法:オーストメア(遠心法)

臨床所見:血尿 CTにて骨盤部腫瘤、右水腎と軽度の尿管拡張がみられた

症例4 症例4 症例4 症例4 症例4 症例4 症例4 症例4
判定と推定病変
  • 陰性/良性細胞
  • 良悪性鑑別困難
  • 悪性疑い
  • 悪性
  1. 低異型度尿路上皮癌
  2. 高異型度尿路上皮癌
  3. 前立腺癌
  4. 腎小細胞癌
  5. 悪性リンパ腫

症例5

患者:70代、男性

主訴:自肉眼的血尿然尿

既往歴:年前にS状結腸癌

検査データ:PSA高値(9.94ng/ml) CEA高値(10.2ng/ml)

検体:自排尿(生処理、ウリキープ処理)

症例5 症例5 症例5 症例5 症例5
判定と推定病変
  • 陰性/良性細胞
  • 良悪性鑑別困難
  • 悪性疑い
  • 悪性
  1. 腎尿細管上皮細胞
  2. 低異型度尿路上皮癌
  3. 高異型度尿路上皮癌
  4. 前立腺癌
  5. 転移性腺癌

症例6

患者:50代、男性

材料:自然尿

臨床診断:腎結石

症例6 症例6 症例6 症例6 症例6 症例6
判定と推定病変
  • 陰性/良性細胞
  • 良悪性鑑別困難
  • 悪性疑い
  • 悪性
  1. 良性尿路上皮細胞(異型なし)
  2. 良性異型尿路上皮細胞
  3. 低異型度尿路上皮癌
  4. 高異型度尿路上皮癌
  5. 尿細管上皮の集塊

症例7

患者:70代、男性

検体:自然尿 YM処理

経過:近医で細胞診クラスⅢの判定となったため精査目的にて当院に紹介受診IVPなど画像検査ではいずれも悪性所見なしPSA検査で高値を示したため前立腺生検施行腺癌と診断された

症例7 症例7 症例7 症例7
判定と推定病変
  • 陰性/良性細胞
  • 良悪性鑑別困難
  • 悪性疑い
  • 悪性
  1. 反応性異型
  2. 低異型度尿路上皮癌
  3. 高異型度尿路上皮癌
  4. 腺癌
  5. その他

症例8

患者:70代 女性

臨床診断:進行子宮癌疑い

臨床所見:膀胱浸潤、左骨盤進展に伴う左水腎症、左下肢浮腫、多発リンパ節転移

血清マーカ : NSE 34.2 (基準値 16.3以下)

症例8 症例8 症例8 症例8 症例8 症例8
判定と推定病変
  • 陰性/良性細胞
  • 良悪性鑑別困難
  • 悪性疑い
  • 悪性
  1. 高異型度尿路上皮癌
  2. 扁平上皮癌
  3. 悪性リンパ腫
  4. 神経内分泌癌
  5. その他

症例9

患 者:80代、男性

検 体:自然尿 LBC法(SurePath)

臨床診断:膀胱腫瘍疑い

臨床経過:糖尿病、高血圧、高脂血症にて、 他院と本院内分泌代謝内科で連携フォロー中に腎機能低下で腎臓内科へ紹介される。

他院の尿検査で、異型細胞を指摘されたため細胞診提出。

症例9 症例9 症例9 症例9 症例9 症例9 症例9 症例9 症例9 症例9
判定と推定病変
  • 陰性/良性細胞
  • 良悪性鑑別困難
  • 悪性疑い
  • 悪性
  1. 良性(変性尿路上皮細胞)
  2. 良性(尿細管上皮細胞)
  3. 高異型度尿路上皮癌
  4. 低異型度尿路上皮癌
  5. 腺癌

症例10

患者:60代前半、男性

検体:自然尿、パパニコロー染色

主訴:血尿

所見:右尿管は憩室内に開口

症例10 症例10 症例10 症例10 症例10
判定と推定病変
  • 陰性/良性細胞
  • 良悪性鑑別困難
  • 悪性疑い
  • 悪性
  1. 上皮内癌
  2. 高異型度尿路上皮癌
  3. 低異型度尿路上皮癌
  4. 腺癌
  5. 腺癌+上皮内癌
その他備考